鎌倉の変電所横を左に進むと、猪名川町と能勢町の境にある高岳(720.8m)のふもとに「猪名川不動尊」があり、地元では「鎌倉のお不動産」として親しまれています。そこには、「金剛の滝」(不動の滝とも呼ばれる)があり、まわりに不動堂と弁財天どうがあります。
天明8(1788)年頃、大飢饉と悪病が流行したため大暉山不動院(だいきさんふどういん)の住職である智寛(ちがん)が不動明王の分身と竜王をまつったのが始まりだと伝えられています。
以来、日照りには雨乞いをし、慶応2(1866)年には泰岳(たいがく)によって金剛明王もまつられ、「盗火難消除、家運隆盛、大魔降伏」で人々の信仰を集めました。
ところが、明治29年の大水害(俗に笹尾流れといわれる)で流されてしまい、昭和31年に地元の人々の協力で復興されましたが、再興まで60年の歳月がながれました。
現在では不動明王のほかに、本来インドの大河の女神であった、水と音楽をつかさどる弁財天もまつられています。
地名の由来は、鎌倉幕府の執権北条時頼が、僧となって全国を遍歴し,しばらくこの地に滞在したことからという。
こちらは弁財天
金剛の滝(不動の滝)
高さ10m、幅3mと小振りだが,冬は滝が凍りつき、大きなつららができる日もある。
勉強に集中する『二宮金次郎』像。(以前は学校によくあったものでしたが・・・)