●  暗マンプ(くろまんぷ)


 町道木津林田線の途中,木津と林田を結ぶ坂を津坂といい、津坂トンネルのこと。
 明治14年、柏原村の福井伊之助が工事費1,175円で請け負ったのですが、固い岩盤、所々にある軟岩の崩壊で、大変な難工事となり、工費の不足は柏原の人達が私財を投げ打って完成させ、明治の隠れた偉業といわれました。

 別称「くろまんぷ」の元となった岩肌は、現在コンクリートで固められ見えません。鉱山などで坑道を意味する間歩(まぶ)から転化してトンネルのことをマンプと呼ぶようになったという。


 また、杤原バス停を過ぎると、レンガ作りのため、「明マンプ」(あかまんぷ)と呼ばれた杤原トンネル跡があり、明治42年12月に完成しました。
 摂津と丹波を結んだこの道は、明治40年、篠山に設置が決定した歩兵第70連隊と、伊丹の大阪第4師団とを結ぶ重要な軍用道路にもなっていました。

 栃原トンエネルはその後の県道改修で姿を消しました。



トンネルの中はカラフルな石の壁面が続いています。

こちらは出口側です。