● 木喰仏


 「木喰仏」とは、江戸時代の遊行僧である、木喰明満上人(通称、木喰上人)が彫り遺した仏像のことです。

 

 木喰上人は、45才の時に木喰戒を受け、56才で日本廻国の大願を起こし、日本全国を巡ります。62才で初の造像、83才の時に日本廻国を達成。その後、85才で再び廻国を開始。90才の時に猪名川町を訪れ,3ヶ月余りで33躰を彫像して千躰仏の大願を果たし、二千躰彫佛を発願する。

 

 猪名川に遺された木喰仏は、木喰上人最晩年の円熟した作品であり、微笑みを浮かべていることから、”微笑仏”とも呼ばれています。

 

※木喰戒:五穀(米、麦、粟、ひえ、豆)や煮炊きしたものを絶ち、

   木の実や山菜、そば粉などを常食とする戒律の一つ。

 

毘沙門堂の木喰仏

 

天乳寺の木喰仏

 

東光寺の木喰仏

 

・個人蔵の木喰仏