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“ニホンカモシカ”まで・・・!


猪名川町は、行政上は「阪神」に属している。正確には、「阪神北地域」という4市1町(伊丹市・宝塚市・川西市・三田市・猪名川町)の1員である。とはいうものの、30年近く猪名川町に住んでいる私としては、今でも「阪神」というくくりに違和感を覚えてしまうのだ。

 

その理由は、「阪神」というには、町内のほとんどが山林であることもるし、交通が不便なこともあると思う。さらに言えば、選挙区が兵庫5区という、朝来市、養父市、豊岡市などと同じ選挙区で、何と日本海に面する地域まで同じ選挙区なのである。その為か、選挙になると、宝塚市・伊丹市・川西市(一部除く)を範囲とする、兵庫6区の候補者の街頭演説は通勤時によく見かけるのだが、自分の居住地の候補者はまず生で見る機会がないのだ。

 

話が横道にそれてしまったが、県の地域の紹介では、「大阪、神戸に近接した成熟した“まち”と、北摂里山など豊かな“自然”が共存する、魅力ある地域」とある。

 

そうなのだ。今回の話題はこの“自然”と関係しているのである。

さきほども書いたが、猪名川町は面積の8割が山林で占められている。その意味で自然が豊かであり、当然動物なども、それなりに生息しているのだ。

 

害獣であるアライグマやイノシシ、シカはよくいる。日中見かけることはほとんどないが、人の往来が少ない山道に行くと、柔らかい道の両側がよく掘り返されているし、大野山では夕暮れになるとシカがうろつき始める。

 

キジもたまに見かけるし、機会は少ないがハクビシンやヌートリア(害獣)もいる。

 

その他に、注意喚起される動物は広報などに掲載される他、役場から目撃情報のアナウンスがある。これまでを振り返ると、サルが頻繁に出たこともあった。

 

熊やシカの出没情報も一時にぎわったことがあった。

 

そして、今年の始め、今度はニホンカモシカが目撃されたのだ。ニホンカモシカというのは、高地に生息するというイメージが何となくあったのだが、ネットを見ると東北地方から中部地方に生息とある。それならば特に不思議なことでもないわけだが、それにしてもなぁと考えてしまう。

 

自然が豊かなのか、動物の生態の変化か、あるいは環境の変化によるものかは不明だが、野生動物と人間との距離が近くなっていることは感じる。

 

ニホンカモシカはおとなしい動物なので、見かけてもそっとしてあげるのがよいとのことだ。

 

チャンスがあれば生で見たいと、少しだけ思った。