“氷ノ山”?と思いきや・・・。


 百年に一度の暖冬とも言われる今冬、各地で雪が降らない日が続いている。初雪の最も遅い記録も全国的に続出している。スキー場関連の施設には大変厳しい冬となっており、心より同情するしだいだ。

 

 さて、そんな中ようやく寒波が訪れ、各地で待望の積雪があった。この猪名川町でも8日(土)から降り始め、翌朝見ると周囲の山々は、この冬初めて雪化粧をしていた。

 

 そして11日(火)は祝日で朝からよく晴れていた。降雪の後の晴れた日、これはチャンスではないかと思い、急遽大野山(町北部、阪神間の最高峰)へ向かった。そう、県内最高峰の氷ノ山の撮影を期待してのことだ。

 

 氷ノ山は標高は1510mと高いが、いかんせん距離があっていつでも見られるわけではない。そこで積雪がある冬は肉眼で見る絶好の季節なのだ。

 

 季節的に道路は空いていたが、道の駅はすでに新鮮野菜を求める人の車が多く停まっていた。

 

 このブログでおなじみのムサシ(雄のポニー)は、体を横にした無防備な体制で寝ていた(日向ボッコかな?)。

 

 10時40分頃に登山口である大野口に着いた。自宅から20分少々だ。

 

 路面に雪はなさそうだったが、上の方の積雪状態はここからは不明だ。そのまま登って行く車もあったが、愛車のタイヤが交換時期にきていることもあり、大事をとって途中に車を置いて登って行った。

 

 やはり標高が上がるにつれて、残雪の面積が少しずつ増えていった。結果的に車での走行は問題なかったのだが、山頂付近はこんな状態でした。

 

雪だるま?好きなだけ作れます。


 山頂付近に残っていた積雪は5センチ程度、吹き溜まりで約10センチほどあった。


 山頂はこんな感じです。ここは遮蔽物が全くないので、いつも全身に風を感じる。歩いて登ったので体が暖まっていはずなのに、数分もしないうちに手がかじかむ程冷くなった。

 

 さっそく氷ノ山がある方角へカメラを向ける。青空が見えるのはこの地域だけで、遠くの方はどんよりとした雲に覆われていた。そんな中,雪をかぶった山が見えた。おぉ、氷ノ山でなないか!?望遠レンズを操作してシャッターを連続で切る。ついに見えた(と、勝手に思い込む確認の甘さを、後で思い知ることになるのだが、今は興奮気味で全く気が付かない)。

 

 とにかく手が冷たいので、適当に、でも念のためにと周囲も何枚か撮影して山頂を後にした。

奥は猪名川天文台。何組かのファミリーが来ていて、雪だるまを作ったり、雪遊びを楽しんでいた。

 

この後小走りで下山。急げば20分もあれば降りられます。


 帰りにムサシの家をのぞくと、昼寝から起きてお食事中だった(水を飲むムサシ)。


 帰宅後さっそくデジカメからカードを抜き,パソコンで画像をチェックする。大野山からの全ての方向が見える手作りのパノラマ写真を手元で広げ、撮影した画像の方角が氷ノ山方向と一致しているかを確認する。「!?」少しズレていた!氷ノ山より少し北方向、しかも目標よりかなり近い距離の山だった。

 

 氷ノ山はもう少し西方向だった。何枚か撮った画像に写っていないかチェックしていく。あった!しかし、ぎりぎりだが本来なら写っているはずだったが、視界は雲の影響で影さえ見えない。つまり、方角に問題なくてもこの日は見る事ができなかったわけだ。

 中央に少し雪をかぶった山が、氷ノ山と見間違った山だ。肉眼では雪だけが目立っていたので、つい思い込んでしまった。実際はもう少し左で、もっと遠くに見えるはずだ。

 

 ということで、今回は失敗に終わったが、今期はまだ可能性があるので引き続き挑戦するつもりだ。

 

どうぞ結果をお楽しみに!