紅葉を求めて〜晩秋の中・北部へ


 紅葉を求めて、久しぶりに町北部の神社・仏閣を訪ねた。

まずは、大野山(阪神地域の最高峰・753m)の麓にある、柏原の八坂神社へ。いつもなら自転車で現地までいくのだが、迷った末に歩くことにした。このところ、体力と精神力に自信がもてなくなってきている。一年ごとの衰えを実感する年齢になってきたということか。そんなことを考えながら、「大島であい公園」に愛車を置き,秋晴れの中,ゆるやかな登り道を進む。しばらく歩くと、左手にポニーのムサシ(雄・4才)がいつものように一人で所在なげにいた。声をかけると近づいてきた。澄んだ目を見ていると、自分の心がやましく思えてくるのでで困る(心あたり? ありません)。

        カメラの前まで来てきれたムサシ。サービス精神は立派です。


 さらに進み,「ペンションきのこ園」を過ぎた辺りで道を左に入ると、八坂神社はもうすぐだ。遠くからでも気がついたが、紅葉はほとんど目に入らなかった。時期が遅かったのか、あるいは樹種の問題だろうか。地元の高齢男性二人が境内の掃除をしていた。現代社会の断面を垣間見る。枯れ葉を燃した煙が神社を包んでいた。熟れた実をつけたカリンの木が、静かにたたずんでいたのが印象的だった。仕方なく写真はあきらめて、今来た道を再び戻る。

 

 杉尾あたりまで来るとかなり足に疲労がきていたが、せっかくなので春日神社に寄る。ここは「トトロの森」と地元で呼ばれており、裏には「うりぼう山」がある。神社から見た赤く染まった愛宕山の山容が美しい。

 

 この後、愛車を駆って今度は杉尾の八坂神社へ向かった.ここは鳥居あたりの紅葉が素晴らしい。

 

 次に向かったのは、曹洞宗のお寺・景福寺。広い敷地にはあちこちに紅葉が見られる。中でも,山門と梵鐘あたりがきれいだ。また、山門を入って後ろを振り返れば、門の向こうには紅葉ごしに山が見える。私の好きな借景である。

 

 最後に訪れたのは、行基が建立したと伝えられる天澤寺。境内にある燈籠は県の重要文化財に指定されている。ここはお寺と、隣接する春日神社の両方の紅葉が楽しめる。今日訪れた中ではイチオシの紅葉スポットだ。

 

 結局、昼食を摂らずに紅葉巡りをしたことになる。朝の10時頃から約5時間を費やし、さすがに疲れたが、そこそこ良い風景が撮れたのでよしとしよう。

 

 なお、今回訪れた神社とお寺は、サイトの「歴史探訪」→「神社・仏閣」に掲載されているので、よろしければご覧下さい。紅葉の写真もいくつか載せています。