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神戸三田の温泉『吟湯 湯治聚落』


 お盆休みに入った8月12日、家族でどこか近場で温泉にでも行こうかということになり、さっそくネットで検索。

私が住むこの猪名川町は、自慢ではないが近くに“温泉”と名のつく施設はいくつもある。ただ、できれば初めての場所へ行きたいというのが人情だ。

 それで今回行ったのが『吟湯 湯治聚落』だ。と書いても、多くの方がすぐには読めないであろう。これは“ぎんとう とうじしゅらく”と読む。施設の紹介では「神戸三田」とあるが、住所は神戸市北区である。

 

 午前11時頃、自宅から2kmほど先にある新名神高速道路・川西ICから高速に乗り,山陽自動車道「神戸北IC」で「六甲北有料道路」へ入る。そこから少し走り、長尾IC降りて割とすぐの所に目的地はある。出発してから30分弱で着いた。これも新名神高速道路ができたおかげだ。

 

 施設の場所は一戸建ての住宅街が並ぶ中にあり、周囲とのマッチングに少し違和感を感じた。敷地の周囲にのぼりがはためいていたが、文字を読まなければ「好評分譲中!」と想像してしまうような雰囲気だ。いかにも長く空いていた分譲予定地の宅地計画が頓挫し、場違いの商業施設が建ってしまったように思える。そしてすぐ近くには、「神戸三田プレミアムアウトレット」や「イオンモール神戸北」等がある(またイオンか・・・。観光地へ行くと必ずと言ってよいほどイオンが近くに見えるのは何だかなぁ)。

 

 施設の駐車場はそこそこ広く、建物の一方は山林に面している。館内も何となくきれいだ。聞くと、建ってからまだ5年という。館内の作りは,中庭の周囲に浴場の他、レストランや休憩所、岩盤浴などの施設がある。中庭の周りの回廊がとてもよい雰囲気をだしている。

 

 浴場は男女とも内湯と露天風呂(檜露天風呂)がある。露天風呂は開放的で、サウナや寝湯、壷湯などがある。六甲山系から湧き出た源泉は、アルカリ性単純温泉でツルツルすべすべのお湯とのこと。

 駐車している車の数からみると、意外と空いている印象だった。回転が早いのだろう。近くに住む人達が入浴だけしてさっさと帰るパターンが多いのか。

 

 この日は入浴後にレストランで食事を摂った。そのレストランの名前が「飯家吟陶(はんかぎんとう)」カフェが「可否マサグラン」という。施設の名前といい、レストランといい、声に出して発音しにくい名だ。運営者は中国の人だろうか、などと思ってしまう。

 

 和食と中華がメインということだが、私はココナッツカレーを注文した。とても美味しかったが、それよりも旨かったのは冷えた生ビール。温泉の後の至福の一口だ(帰りは娘が運転してくれたのでご安心を)。

 

 入浴と食事、往復の時間を入れても約3時間しかかからなかった。これは内容も含めて、まさしく穴場だ(あくまで私の居住地を基準としています)。