柏原の棚田を見下ろす位置に、柏原村の氏神であった八坂神社はあります。
長禄3年(1459年)に本殿を再建するという記録が残っているが、正確な創立年月日はさだかではない。
当時は同所に西光寺が建てられていたが、明治の初めに廃寺となった。
本殿:桧皮葺き造り、拝殿:瓦葺き入母屋造り。
石造水盤
水盤は石英閃緑岩製で、右縁に「沙弥浄蓮為三十三ケ年応安三年三月一日」とあり、南北朝時代の応安3(1370)年に浄蓮という僧の三十三回忌供養のために作られたと思われます。
石造水盤に銘があって製作年代がわかるのは全国でも珍しく、町内最古の石造物です。
今は手洗い用として使われているが、昔は焼き石を水盤に入れて水を温め,蒸し風呂などに使われたのではないかという説があるようです。
農村廻り舞台
江戸末期の造営と推定される。間口12.15メートル、奥行き3.9メートル。長床中央に直径2.66メートルの廻り舞台があり、農村歌舞伎特有の独楽回し式で、町内の長床で回り舞台が現存するのはここだけである。
回り舞台を裏から見る。
回転床の裏側。ここへ心棒を差し込んで二人がかりで回したという。
境内の石灯篭
金毘羅参りは伊勢参詣と並んで盛んだった。
目の前に広がる柏原の棚田。
猪名川町柏原字宮脇11